FXはいくらから買える?最低取引金額や必要資金の目安を解説
目次
- FXの取引単位「ロット」と少額取引を可能にする「レバレッジ」とは?
- FXの取引単位「ロット」とは?
- FXで少額取引を可能にする「レバレッジ」
- 通貨ペアによって異なる必要資金
- FXはいくらから始められる?
- ロットとレバレッジ別の必要資金の目安
- FXはいくらから始めるべき?
- FXはいくら儲かる?おおよその金額をチェック
- FXを少額で始めるメリット
- 複数のポジションを持てる
- 損失額が大きくならない
- 取引の経験を積みやすい
- FXを少額で始めるデメリット
- 利益が少ない
- 取引の緊張感が乏しくなりやすい
- 初心者がFXで大きな失敗を避けるポイント
- FXの基本を勉強してから始める
- マイナーな通貨ペアを避ける
- レバレッジを低めにする
- 損切りを徹底する
- 最低取引単位が低いFX会社でトレードする
- 終わりに|まずは少額からFXを始めてみよう
また、FXに必要な資金はどのくらいなのでしょうか。
この記事では、FXの取引単位「ロット」と少額取引を可能にする「レバレッジ」についてと、FXの最低取引金額や必要資金の目安を解説します。
FXを始めるにあたっていくらあればよいかわからない人は、ぜひ参考にしてください。
FXの取引単位「ロット」と少額取引を可能にする「レバレッジ」とは?
FXの取引単位「ロット」とは?
たとえば、米ドル/円のレートが140円だとすると、1ロット(1万通貨)は140万円相当の米ドルの売買となるわけです。しかし、実際に140万円分の資金を用意する必要はありません。なぜなら、FXには「レバレッジ」という仕組みがあるからです。
FXで少額取引を可能にする「レバレッジ」
たとえば、25倍のレバレッジをかけると、自分の持っている資金の25倍までの通貨を売買できます。つまり、1ロットの米ドル/円を取引する場合でも、140万円ではなく5万6,000円(140万円÷25)だけ用意すればよいのです。
このように、FXではレバレッジの活用で少額の資金でも大きな取引ができるようになります。
通貨ペアによって異なる必要資金
・米ドル:148円
・ユーロ:160円
・ポンド:188円
・豪ドル:97円
・トルコリラ:4.8円
・メキシコペソ:8.6円
・南アフリカランド:7.8円
上記のレートであれば米ドル1ロット(1万通貨)の必要資金は148万円ですが、トルコリラなら4万8,000円です。つまり、トルコリラならレバレッジなし(1倍)でも約5万円で1ロットの取引が可能なわけです。
このように通貨の種類によって、必要資金には大きな違いがあります。
FXはいくらから始められる?
ロットとレバレッジ別の必要資金の目安
以下は、1米ドル140円の場合の米ドル/円のロットとレバレッジごとの必要資金の目安です。
1万通貨 | 1,000通貨 | 100通貨 | |
---|---|---|---|
レバレッジ1倍 | 140万円 | 14万円 | 1万4,000円 |
レバレッジ2倍 | 70万円 | 7万円 | 7,000円 |
レバレッジ3倍 | 47万円 | 4万7,000円 | 4,700円 |
レバレッジ5倍 | 28万円 | 2万8,000円 | 2,800円 |
レバレッジ10倍 | 14万円 | 1万4,000円 | 1,400円 |
レバレッジ25倍 | 5万6,000円 | 5,600円 | 560円 |
このようにFXはまとまった元手がなくても、自分の余裕資金の範囲で始められます。
FXはいくらから始めるべき?
その際には損をする可能性も想定し、最低金額に少し余裕を見た金額を設定するとよいでしょう。たとえば、1,000米ドルをレバレッジ3倍で取引しようとしているなら、7万円必要なところを10万円入金するというようなイメージです。
もちろん、1万円程度の資金しか用意できなくても、その範囲でのトレードも可能です。
FXはいくら儲かる?おおよその金額をチェック
たとえば、1米ドル140円で1万米ドル買い、1米ドル141円になったところで売った場合の利益は1万円(1万通貨×1円)です。139円になったところで売ると、1万円の損失となります。
FXでは元手が140万円(レバレッジ1倍)でも5万6,000円(レバレッジ25倍)でも、得られる利益は1万円です。レバレッジをかけると、効率よく利益を得られることがわかります。
FXを少額で始めるメリット
複数のポジションを持てる
株式投資などで複数銘柄を持つには、多額の資金が必要です。しかし、FXであれば少額の証拠金を入金すれば、複数ポジションを持つのは難しくないでしょう。
損失額が大きくならない
たとえば、1万米ドル分のポジションを持っていて想定と反対に1円相場が動いた場合、損失は1万円です。しかし、1,000米ドル分のポジションを持っていた場合には、損失は1,000円になります。このように少額で取引すると、失敗したときの損失額を少なくできます。
取引の経験を積みやすい
FXを少額で始めるデメリット
利益が少ない
しかし、安定した成果を出せるようになったときには、少しずつ投資額を増やしていくとよいでしょう。
取引の緊張感が乏しくなりやすい
しかし、失敗してもそれほど大きなダメージのない金額で始めると、人によっては緊張感のないトレードになってしまうおそれがあります。少額投資の目的をよく考え、経験値を上げる大切さを自覚しましょう。
初心者がFXで大きな失敗を避けるポイント
FXの基本を勉強してから始める
FXの基本を勉強してから始めることで、大きな損失を防ぎやすくなります。
マイナーな通貨ペアを避ける
マイナーな通貨ペアはメジャーな通貨ペアに比べて流動性が低く、スプレッドが高い傾向があります。スプレッドが高いとは、取引コストが高くなり利益を得るのが難しくなるという意味です。
また、マイナーな通貨ペアは経済変動で急激な値動きをする傾向があり、短時間で大きな損失を被るおそれがあります。初心者がFXで大きな失敗を避けるにはマイナーな通貨ペアを避けて、メジャーな通貨ペアに絞った取引がおすすめです。
レバレッジを低めにする
レバレッジの管理は入金した証拠金に対して、取引量を多くしすぎないことです。FX会社のトレード画面では、常時レバレッジを確認できます。初心者であれば3倍程度に抑えておくとよいでしょう。
損切りを徹底する
初心者のうちは損切りに抵抗感を持ってしまう人も少なくありません。しかし、損切りをしないで値動きを待ち続けると、損失が拡大するおそれがあります。
そのため、FXで大きな失敗を避けるためには、損切りの徹底が必要なのです。損切りの基準は、あらかじめ自分のリスク許容度に合わせて決めておきましょう。
最低取引単位が低いFX会社でトレードする
初心者は最低取引単位が低いFX会社でトレードすることで、自分の資金力やリスク許容度に合わせた取引ができるのです。
終わりに|まずは少額からFXを始めてみよう
ただし、少額取引の目的は大きな損を避けてFXの取引のやり方を身につけることです。知識ゼロで取引したり損切りをしなかったりしては、いつまで経ってもトレードスキルが身につきません。少額で取引しながら正しい取引判断ができるように心がけましょう。
松田聡子(マツダサトコ)
松田聡子(マツダサトコ)
明治大学卒業。金融ソフトウェア開発、国内生命保険会社の法人営業を経て、独立系FPとして開業。個人や法人オーナーへのコンサル業務、セミナー講師の他、現役FPの知見を生かした執筆業務を行っている。
保有資格:CFP®・DCアドバイザー・証券外務員二種/群馬FP事務所代表
https://gunmaf.net/gunmafp
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