収入と所得の違いとは?年末調整や確定申告での記入方法もわかりやすく紹介
2つの違いは、給与で手に入れた全ての金額かそこから経費などを引いたか額かの違いです。
本記事では、金融のプロメディアである@next編集部が「収入」と「所得」についてわかりやすく解説します。この記事を読めば、2つの違いだけでなく「収入」と「所得」の計算方法や活用できる場面が分かります。
確定申告などを自分で行う個人事業主の方だけでなく、経費清算などは普段会社に任せている会社勤めの人も参考になること間違いありませんよ!
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「収入」と「所得」の違いは、お金の差し引きの有無
そのため、金額の大きさでは収入>所得となります。
「収入」とは?→労働などで手に入る金銭の総額
金銭での支給以外にも、現物支給や商品の値引販売などで支給されるものも収入に含まれます。現物支給としての例は以下の通りです。
(2)土地、家屋、金銭その他の資産を無償または低い対価により貸し付けたことによる経済的利益
(3)福利厚生施設の利用など(2)以外の用役を無償または低い対価により提供したことによる経済的利益
(4) 個人的債務を免除または負担したことによる経済的利益
「所得」とは?→収入から必要経費を差し引いた金額
必要経費とは収入を得るための支出のことです。
代表的な必要経費
・業務上必要なパソコンや携帯電話の購入費
・事業に関係のある交際に伴う飲食代等の接待費
また、年金を受けている方の場合、収入から公的年金等控除額を引いた額が所得になります。
収入と所得の計算方法
【収入】源泉徴収前の給与や賞与を合計する
例:月収が20万円、月毎の支給額が5万円、賞与が月収×2ヶ月の会社員Aさん場合
【所得】収入から必要経費を引く
会社に勤める方は収入から給与所得控除額、個人事業主の方は収入から必要経費を引いた額が所得となります。
収入-給与所得控除額=所得
となります。
給与所得控除額は下記図と自身の給与を照らし合わせ、算出します。
給与等の収入金額 | 給与所得控除額 |
---|---|
1,625,000円まで | 550,000円 |
1,625,001円~1,800,000円 | 収入金額×40%-100,000円 |
1,800,001円~3,600,000円 | 収入金額×30%+80,000円 |
3,600,001円~6,600,000円 | 収入金額×20%+440,000円 |
6,600,001円~8,500,000円 | 収入金額×10%+1,100,000円 |
8,500,001円以上 | 1,950,000円(上限) |
例:月収が20万円、月毎の支給額が5万円、賞与が月収×2ヶ月の会社員Aさん場合
収入・所得を分ける必要がある場面
年末調整や確定申告の書類を記入するとき
間違えてしまうと、本来納める所得税をより多く支払うことになったり、書類の再提出が必要になることも考えられますので、記入の際は注意が必要です。
年末調整と確定申告については下記にて詳しく紹介しています。
奨学金を借りるとき
証明には下記のいずれかの書類が必須となります。
・市県民税(所得・課税)証明書 (収入金額または所得金額が明記されているもの。課税額のみは不可)
・住民税非課税証明書
ローンを組むとき
借り先に源泉徴収票などの証明書を提出するだけで完了するので、自身で収入の計算をする必要はありません。借入額によっては証明書などの提出は不要なこともあります。
最後に|違いを理解して書類記入のミスを防ごう
似てるようで違う「収入」と「所得」ですが、確定申告など記入すべき書類は少なくありません。記入を間違えると、書類の再提出といったことも考えられるので、2つの単語の違いは把握しておくことをおすすめします。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
執筆:@nextマガジン編集部
執筆:@nextマガジン編集部
お金に関する基本的な知識から貯金のコツ、資産形成まで幅広く伝えるメディア「@nextマガジン」の運営を行っています。ここにくれば、お金の悩みが解決できる「お金の広辞苑」を目指して日々記事を公開中です。本当にタメになる情報だけを厳選してお届けします。
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