【どっち?】株式投資とFXの違い:投資初心者のために、金融のプロが最高に分かりやすく解説
「株式投資と外国為替(FX)取引、どちらを始めればいいのだろう?」
株式投資と外国為替(FX)取引は、投資の世界に足を踏み入れ始める初心者にとって人気があります。
しかし、「どちらを始めるべきか」という問題に、頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか。どちらの市場も魅力的な投資チャンスを提供していますが、それぞれに独自のルールや特性があります。
そこで、この記事では金融商材のプロメディアである@nextマガジン編集部が、株式投資とFX取引の基本的な違いを、初心者にも分かりやすく解説します。
そして結論、@next編集部としては「総じてFXの方が初心者に向いている」と考えます。
ひょっとすると、意外と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その理由に関しても、株式投資やFXの特性をおさらいした上で解説します。
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【おさらい】株式投資とは
個人や機関投資家が株式会社などの株式を購入することで、会社は資金を得られ、それを事業へ投資することが可能です。また、株式を購入した投資家は、株式を通じて株式会社の所有者(のひとり)となります。
そして、株式会社は購入された株を元手に成長することによって、株主に配当金や株主優待といったかたちで還元されます。
株式とは何か?
株式の価格(つまり株価)は、市場の供給と需要によって決定されます。特定の株式会社の株式に需要がある場合、「買い」が集中して株価が上がります。逆に、「売り」が集中すると需要が少ないとみなされ、株価は下がります。
株式投資を行う判断基準は?
株価の変動要因は、企業の業績や景気・金利動向、政治動向、投資家の売買動向などが挙げられます。企業業績が好調な場合は株価は上昇し、反対に、企業業績が悪化しそうな場合には株価は下落する傾向にあります。
投資家は市場の情報や企業の財務報告に基づき、投資の可否を判断します。企業の現状と将来性を予測・評価しつつ、適切な投資判断を下すことが求められます。
【おさらい】外国為替取引(FX)とは
FX市場は、巨大な取引量と、ほぼ絶え間なく動いている性質を持ちます。個人投資家から大手金融機関まで、幅広い参加者にとってリアルタイム性のある投資先となっています。
また、FX取引では、よりスピーディーな判断と戦略が求められます。経済ニュースや政治的変動が直接的に通貨価値に影響を与えるため、即時的に変動することが理由として挙げられます。
FX取引とは何か?
通貨の価値は、国際経済の状況や政治的イベントによって変動します。
皆さんも、「1ドル150円から151円になって円安傾向に・・・」といった為替のニュースをよく耳すると思います。FXの場合、その為替変動に応じて、価格差から利益を得ることを目指す投資です。
FX取引の仕組み
また、外国為替取引ということで、通貨ペア(実際の取引で売買する通貨の組み合わせのこと)を用いて行われ、一方の通貨を売りながらもう一方の通貨を買います。
また、FXの投資面での大きな特徴として、
・スワップポイントによる利益が期待できる
レバレッジとは、FXにおいて、証拠金として預けた資金の、何倍もの金額の外国為替取引が可能でな仕組みのこと。 少ない資金で多額の外国為替取引ができることを、「てこ」の原理になぞらえて「レバレッジ効果」と呼んでいます。
この場合、相場が1円上昇すると25万円の利益に。一方、相場が1円下落すると、25万円の損失になります。
また、スワップポイントとは、低金利の国の通貨を売り、金利水準の高い国の通貨購入することで得られる「金利差調整分」による利益のこと。
例えば、円のような超低金利国の通貨を売り、トルコやメキシコ、南アフリカのような新興国などの金利水準が高い国の通貨を買うなどの行動を通じて発生します。
こうすることで、ポジションを決済するまで毎日スワップポイントを得ることが可能です。
株とFXの主な性質の違いは?
しかし、それぞれの市場の特性は大きく異なるため、「どちらを優先してやろうか?」「自分はどっちから始めよう?」と悩まれる方が多いことも事実です。
ここからは、株式投資とFXにおける、主な性質の違いを明確にしてみましょう。投資対象、取引時間、利益の出し方、そして必要な資本とリスクの面での違いを掘り下げます。
投資対象の違い
一方、FX取引は通貨ペアが対象です。国際的な経済状況や金利の違いによる価格変動を利用するため、あえて“肩入れ”するものを挙げるのであれば、為替や金利差といった要素になります。
どんな対象に魅力を感じるかは、人それぞれだと思います。ご自身が対象としたいものを基準に、選ばれるのも選択基準のひとつです。
取引時間の違い
一方、FX市場は全世界の金融市場と連動しており、週5日、24時間取引が可能です。このため、FXトレーダーは時差を利用して、いつでも市場にアクセスすることができます。
このため、「特定の時間だけの取引に集中する」ならば株式投資、「日中は仕事でチャートを確認できない」といった人であれば、FXが向いているでしょう。
利益の出し方の違い
株式投資では長期的な価値の増加を目指すのに対し、FX取引は市場の短期的な動きを捉えることに焦点を当てています。「一発で大きな勝負をしたい」という方は、FXの方が向いていることが多いです。
必要な資本とリスクの違い
一方、FXはレバレッジを利用可能なため、少ない資本でも大きな取引が可能です。とはいえ、レバレッジを利用することによる大きな利益の可能性は、同時に高いリスクも伴います。
「ハイリスク・ハイリターンなのがFX」と心得ましょう。
株式投資&FXの性質まとめ
株式投資の場合は、
・配当収入による定期的な収入源
・市場が開いている時間が限られる
・比較的高い資本が必要
また、FX取引の場合は、
・少額から始められる
・高い流動性とレバレッジを活用できる
・ハイリスク・ハイリターン
・価格変動が激しい
これらを鑑みた上で、ご自身に合いそうだなと思う方を選ぶと良いと思います。
それでも、「どちらをやれば良いか判断に悩む・・・」という方は、併せて後述のQ&Aもご参照ください。
最後に|FXと株式投資に関するよくある質問
Q. 株とFXのどちらがより利益が出やすいですか?
FXは高いレバレッジを使えるため短期で大きな利益が可能ですが、同様に大きな損失リスクも伴います。株は長期的な成長を見込むことが多く、安定した利益を期待できます。
この2点を比較し、ハイリスク・ハイリターンを獲りたい人はFX/比較的安定的に積み上げていくことが得意な方は株式投資が向いていると言えるでしょう。
Q. 株式投資は時間が掛かり、FXは短期間で利益を出せる?
株式投資は総じて長期的なアプローチとなり、市場の成長に沿った利益を得ることが多いです。一方、FXは市場の小さな変動をレバレッジやスワップポイントを利用して短期間で利益を出すことが可能です。
中長期的にじっくり利益を出したい方は株式投資、短期決戦を考えている方はFXが向いていると言えます。
Q. レバレッジを利用するリスクはどの程度ですか?
レバレッジを利用すると投資額以上の取引が可能になりますが、これは損失も同様にリスクも拡大します。FXでは高レバレッジが許されているため、リスク管理が非常に重要です。
コツとして、取引に慣れていないFX初心者の内は、必ず最大でもレバレッジ5倍程度に設定すること。また、保証金と取引数量を調整しましょう。レバレッジを最大倍数まで適用するときは、「絶対に勝てる!」とあなたが確信したフェーズで使用するときに限定しましょう。
Q. 初心者には株とFXのどちらが向いていますか?
意外かもしれませんが、上述したFXのリスクを鑑みても、FXの方が初心者に適していると思います。
もちろん、リスクに対してどう思うか、取引時間とライフスタイルとの兼ね合いなどで決めていただくのがベストです。とは言え、FXの「少額からでも始められ、すぐに成果が出やすい」という面は、初心者の方にとって「投資をしている実感」が沸きやすいからです。
よって、数々の投資初心者とその動向を見続けてきた@next編集部の意見ではありますが、FXで少額&レバレッジを低めに設定して学びながらコツコツ運用されるところからスタートすると、投資家になったという実感が得られやすいです。
まずは、試しに小額でFXを始めてみて、もし「自分に合わない」と思ったら、そこから株式投資へスイッチすると良いでしょう。
まとめ|初心者はまず、FXを小額から始めてみるべき
@next編集部としては、「投資初心者が株式投資とFXのどちらを始めるべきか」という点においては、FXをお勧めします。
理由としては、FXの方が即時的な動向が掴めるため、投資をしているという実感が沸きやすく、確認するたびに投資家として新しい発見を得やすいことが理由です。
とはいえ、これは「株式投資よりもFXの方が投資として良い!」という意見ではありません。どちらの市場に投資するかは、投資家自身のスタイルとリスク許容度によって決まります。
いずれの投資においても、“まずは小額からやってみること”からスタートしてみましょう。
そして、「自分はまだ勉強不足だから、学んで理解するところから始めなきゃ・・・」と思って、いつまでも始められない人は非常に多いです。こうやって二の足を踏んでいる内に時間だけが過ぎること、これは明確な「損」だと思います。
とにかく、「百聞は一見に如かず」です。誰しも初心者から始まる投資は、まずは小額からで良いので、どんなものか触れてみる行動力から、投資家人生をスタートさせてみましょう。
その上で、少額で運用しながら市場についてしっかりと学び、理解を深めていきましょう。継続的な学習と市場分析を運用と並行しながら行い、立派な投資家へと成長していくものです。
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