新NISAの成長投資枠・つみたて投資枠とは?違いやおすすめできる人を解説
これから新NISAを始めたいけど、「成長投資枠とつみたて投資枠のどちらが自分に合っているか?」と悩んでいる方も多いと思います。
今回は、新NISAの「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の違いやおすすめできる人を解説していきます。
旧NISAと新NISAの違いを詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてくださいね。
新NISAは成長投資枠とつみたて投資枠の2種類
新NISAになったことで、成長投資枠とつみたて投資枠の併用が可能になりました。
自分に合うNISAの運用方法を見つけるためにも、まずはそれぞれの特徴を見ていきましょう。
新NISAの成長投資枠とは
投資信託・上場株式に投資でき、つみたて投資枠よりも投資対象商品が多いことが特徴です。
年間投資枠もつみたて投資枠より多く、まとまった資金を投資にまわしたい方に向いています。
さらに、つみたて投資枠との併用も可能であるため、投資に慣れている方は「つみたて投資枠の対象商品に投資をしつつ、好きなタイミングでそれ以外の成長投資枠の対象商品にも投資する」という活用方法もできますよ。
新NISAのつみたて投資枠とは
長期の積立投資に適している投資信託に投資できるのが特徴です。
安定的な資産形成を目指す、長期・積立・分散投資に適した商品となるよう以下の4つの条件を満たす投資信託等に限定されています。
・毎月分配ではない
・信託期間が無期限または、20年以上
・販売手数料が不要(無料)
新NISAの成長投資枠とつみたて投資枠の違い
新NISA | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
---|---|---|
年間投資枠 | 120万円 | 240万円 |
非課税で保有できる期間 | ||
最大投資可能額 | ||
併用 | ||
口座開設期間 | ||
投資対象商品 | ・長期の積立 ・分散投資に適した投資信託 |
上場株式・投資信託など (除外条件あり) |
対象年齢 |
年間投資可能額
1年間で投資できる上限額は、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円となっています。
新NISAはつみたて投資枠と成長投資枠は併用可能であり、どちらも投資する場合は年間360万円の投資が可能です。
投資対象商品
つみたて投資枠は長期の積立分散投資を目的としているため、金融庁が認めた投資信託等が対象であるのに対し、成長投資枠は投資信託に加えて上場株式にも投資できます。
株式に投資したい方は成長投資枠でしか購入できないため注意が必要です。
成長投資枠をおすすめできる人の特徴
・積立だけでなく、一括(スポット)購入も挑戦したい
・配当金狙いで高配当株を取引したい
まとまった投資資金を捻出できる人
株取引は「株価×購入株数」で計算します。
3ヶ月〜6ヶ月分の生活費の貯金があり、毎月の積立金額とは別に自由に使えるお金があれば1万円から投資できる株式投資もあります。
しかし、株価は企業(銘柄)ごとに異なるため、興味がある方は企業(銘柄)ごとの最低投資金額を調べてみてくださいね。
ある程度投資に関する知識がある人
さらに一括(スポット)購入も出来るため、つみたて投資枠より投資上限額も高く設定されています。
幅広い商品の中から自分に合う商品を選ぶための知識や、一括(スポット)購入のリスクへの正しい理解が必要なため、ある程度の投資知識がある人におすすめです。
つみたて投資枠をおすすめできる人の特徴
・銘柄選びが不安な投資初心者の人
・少額で長期的に資産を形成したい人
・運用の手間をあまりかけたくない人
投資初心者の人
そのため、投資に関する知識に自信がない投資初心者の方でも金融商品が選びやすくなっています。
投資信託だけで約6,000本以上の商品がありますが、金融庁によって約200本ほどに絞られていますので銘柄選びが不安な方におすすめです。
長期的に資産を形成したい人
長期的に一定金額ずつ積立投資をすることで、値上がり・値下がりする投資信託の価格変動リスクを軽減することができます。
新NISAは、非課税で資産を保有できる期間に制限がないため、長期的にお金の置き場所としても有効活用できます。
運用の手間をあまりかけたくない人
株式取引の場合は、株価の値上がり・値下がりを見定めて都度、購入・売却が必要ですが、つみたて投資枠は、積立金額と購入商品を事前に設定すれば自動で投資信託を買い付けてくれるため運用の手間がかかりません。
積立頻度は、毎日・毎週・毎月の3種類から選ぶことができます。
NISAの運用ポイントはこちらのコラムを参考にしてくださいね。
終わりに|新NISAの運用を始めてみよう
子どもの進学や家族旅行などまとまったお金が必要な時はいつでも好きな時に引き出す(売却する)こともできます。
新NISAでは、引き出した(売却した)分の投資枠(金額)も再利用(再投資)できるようになりました。
つみたて投資枠で購入できる投資信託は、金融庁がリスク軽減のために設けた条件をクリアしているため、「どの投資信託を選べばいいか分からない」投資初心者にもおすすめです。
まずは、つみたて投資枠で少額投資を始めて、余裕が生まれたら掛け金を増やしたり成長投資枠に挑戦したりしましょう。
執筆:@nextマガジン編集部
執筆:@nextマガジン編集部
お金に関する基本的な知識から貯金のコツ、資産形成まで幅広く伝えるメディア「@nextマガジン」の運営を行っています。ここにくれば、お金の悩みが解決できる「お金の広辞苑」を目指して日々記事を公開中です。本当にタメになる情報だけを厳選してお届けします。
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