投資初心者必見!NISA・iDeCo・投資信託の違いは?おすすめできる人の特徴も紹介
「NISAやiDeCo、投資信託という言葉は聞いたことがあるけれど、違いは何?」
「結局どの方法がおすすめなの?」
投資を始めようと思ったとき、誰でもこのような悩みにぶつかるでしょう。
投資は始めたほうがよいとわかっていても、なかなか始められませんよね。
この記事では、NISA・iDeCo・投資信託の違いについてわかりやすく解説します。
また、それぞれの投資方法がおすすめな人の特徴も解説していますので、自分に合った投資方法を選ぶために参考にしてみてください。
NISA・iDeCo・投資信託とは?違いを解説
以下の表に、NISA・iDeCo・投資信託の違いをまとめました。
NISA | iDeCo | 投資信託 | |
---|---|---|---|
概要 | 個人の口座を作って金融商品を運用することで節税効果が得られる、少額から始められる投資方法 | 老後に受け取れるお金を増やすために、自分で金融商品を選んで運用する、いわば「自分でつくる年金」 | 投資・運用の専門家にお金を預けて運用してもらい、利益が生じたら受け取れる金融商品の1つ |
対象年齢 | 18歳以上 | 20歳以上60歳未満 ※厚生年金加入者は16歳以上65歳未満 ※任意加入被保険者は20歳以上65歳未満 |
18歳以上 |
非課税期間 | 無期限 | 運用期間中 ※受取開始年齢(60〜75歳)まで |
なし |
所得控除 | なし | 全額所得控除 | なし |
税制面の優遇 | 運用益が非課税 |
・掛金が全額所得控除 ・運用益が非課税 ・受取時の税額控除 |
なし |
資金の引出し | いつでも可 | 原則60歳から | いつでも可 |
NISAやiDeCoを運用するときに、金融商品の1つとして投資信託が選べます。
それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。
NISAとは
少額から投資できる制度で、投資によって得られた利益に税金がかかりません。
そのため、通常の投資では税金として手元に残らないお金も利益になります。上手く運用することで、効率的にお金を増やせる制度といえるでしょう。
なおNISAは、2024年に大きな改正が行われ、1年間に投資できる上限額が増えた上に、運用益に対して税金がかからない期間が無制限になりました。
より使いやすい制度に生まれ変わったため、新たにNISAを始める絶好のタイミングですよ。
iDeCoとは
老後の資金と言えば強制加入の「公的年金」があります。
一方、iDeCoへの加入は任意で、自分の責任で金融商品を運用しながら老後資金(年金)を作っていく仕組みです。
そのためiDeCoは、「公的年金」に対して「私的年金」とも呼ばれています。
掛金や運用益に税金がかからないことなどから、効率よく老後に備えたい人におすすめの制度です。
投資信託とは
投資信託では、投資・運用の専門家にお金を預けて運用してもらいます。そして、利益が生じた場合に受け取れる仕組みです。
難しい運用を自分で行わなくてよいところが特徴といえるでしょう。
NISAを運用するメリット・デメリット
NISAのメリット
・金融商品を選びやすい
・運用益に税金がかからない
・いつでも資金を引き出せる
さらに、投資で得た利益(運用益)には通常20.315%の税金がかかるのに対し、NISAでは運用益に税金がかかりません。
NISAはいつでも資金を引き出せるので、長期的な投資で利益を生みつつ、急な出費にも備えられるでしょう。
NISAのデメリット
・損益通算できない
また、損益通算ができないこともデメリットです。
一般口座で投資を行って生じる利益や損失は、ほかの投資口座の利益・損失と相殺(損益通算)できます。一方、NISAでは損益通算が行えません。
たとえばNISA口座で200万円の損失が生じ、他の投資口座で500万円の利益が生じた場合を考えてみましょう。
一般口座であれば、200万円の損失と500万円の利益を相殺して300万円の利益とすることで、300万円に対する税金を支払います。しかし、NISA口座では損益通算ができないため、500万円に対する税金を支払わなければならないのです。
ただ、損益通算については複数の口座で投資を行う場合に考えればよく、これから投資を始める人が意識しすぎる必要はないでしょう。
iDeCoを運用するメリット・デメリット
iDeCoのメリット
・節税効果が高い
・元本を確保できる商品も選べる
またNISAのように運用益に税金がかからないだけでなく、掛金の全額が所得控除(税金の計算の元になる所得額から差し引かれること)の対象になることや、老後に受け取る際にも税金の控除が受けられることから、節税効果が高いのもメリット。
さらに、元本が保証されている商品(定期預金や保険など)を選ぶこともできます。
iDeCoのデメリット
・損益通算できない
・手数料がかかる
また、NISAと同様に損益通算ができないこともデメリットの1つです。
このほか、iDeCo口座の開設時や運用している期間中に手数料が発生する場合があります。金融機関によって手数料は異なるため、比較しながら選ぶとよいでしょう。
一般口座で投資信託を運用するメリット・デメリット
ここでは、一般口座で投資信託を運用する場合のメリット・デメリットについて解説します。
投資信託のメリット
・選べる商品が多い
・損益通算が可能
また、金融商品も自由に選べる上に、NISAやiDeCo口座ではできない損益通算も可能です。
このようなメリットから、一般口座での投資信託運用は、資金に余裕があって投資に慣れている人に向いています。
投資信託のデメリット
・自分で行う手続きが多い
また、年間20万円以上の利益が出たときに行なわなければならない「確定申告」において、提出書類を自分で用意する必要があります。
投資初心者にとっては、ハードルの高い方法といえるでしょう。
【NISA・iDeCo・投資信託】どれを選べばいい?おすすめできる人の特徴
NISAはこんな人におすすめ
・リスクを避けて少額から投資を始めたい
・長期的に資産形成しながら、急な出費に対応できる安心も得たい
・住宅購入資金や教育資金を効率的に準備したい
NISAは少額から始められるため、できる限りリスクは避けながら投資を始めたい人におすすめです。また、資金はいつでも引き出せるため、急な出費への備えとしてもおすすめです。
さらに、住宅の購入資金や子どもの教育資金など、ライフイベントごとに必要になる資金を積み立てたい人にも向いています。
長期的な資産形成でリスクを避けながら、資金を柔軟に引き出せる、使い勝手のよい方法といえるでしょう。
iDeCoは老後に備えたい人におすすめ
・老後資金を確実に形成したい
・公的年金だけでは老後が不安
・節税しながら資産形成したい
iDeCoは原則60歳まで資金を引き出せないため、老後の資金を確実に形成したい人におすすめ。公的年金だけでは老後が不安な人にもおすすめしたい制度です。
また、掛金の全額が所得控除されるため、資産形成しながら節税も行いたい人にも向いています。
老後までの生活にはNISAで備えつつ、老後の生活にはiDeCoで備えるとよいでしょう。
投資信託は資金が十分にある人におすすめ
・投資に回せる資金が十分にある
・投資に関する知識が十分にある
一般口座での投資信託は、余剰資金がある人や投資スキルが十分にある人に向いています。
これから投資を始める初心者の人や、投資に回せる資金が限られている人は避けたほうがよい方法です。
このような人は、NISAやiDeCoから始めてみるとよいでしょう。
終わりに|目的に合わせて投資方法を選ぼう
投資方法は、それぞれの特徴を踏まえて自分に合うものを選ぶことが大切です。
なかでも投資初心者には、NISAやiDeCoがおすすめします。
いずれも長期的な資産形成が行えて、NISAはいつでも引き出せる柔軟性、iDeCoは所得控除などによる節税効果の高さが魅力的です。
「急な出費にも備えたい」「節税しながら資産形成したい」など、自分の目的をはっきりさせて、目的に合った特徴をもつ投資方法を選びましょう。
@nextマガジン編集部
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