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NISAはほったらかしで【基本的に】大丈夫!見る時間がない人のための運用ポイント解説

@nextマガジン編集部

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NISAはほったらかしで【基本的に】大丈夫!見る時間がない人のための運用ポイント解説

目次

「NISAが良いって聞くけど、本当にほったらかしで大丈夫なの?」
「仕事や家のことでチャートを見る時間が取れないし、そもそも分かるか不安・・・」
「何もしないで大丈夫?いつの間にか投資で損しそうで不安・・・」

このようなお悩みに答えていきます。

仕事や家事、子育てに頑張る方にとって、投資に時間が取れない方がほとんどではないでしょうか。

本格的に投資に取り組み、成果を上げるには度胸も時間も必要です。また、「チャートをどのように読み解けば良いか分からない」「銘柄を知る時間もない」といったことが気になり、始める気になれない方も多いと思います。

NISAはそんな方にピッタリの「投資の入門」と言える制度です。投資未経験でもこの記事を参考にすれば、基本的に大丈夫。ほったらかしで運用しても元本割れのリスクを抑えた資産形成が可能です。

本稿では、
・NISAがほったらかしでも基本的に大丈夫な理由
・実際にほったらかしで、どのくらいの利益が得られるのかシミュレーション
・NISAを少額で良いから今すぐ始めたほうがいい理由
の3点を中心に解説します。

資産形成を図るのであれば、どうせなら過度に気にし過ぎることなく毎日を過ごしたいですよね。今も将来も大切にできる毎日を送りたい方はぜひ、最後までお読みください!

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NISAは基本的にほったらかしで大丈夫!理由や仕組みを解説

投資を始めようと思っても、どうしても仕事や家事、育児などで考える時間が割けない、と躊躇してしまう方は多いのではないでしょうか。

しかしNISAの場合、長期・積立・分散投資を選択することで、基本的にはチャートを見なくても大丈夫な仕組みになっています。いぜい月一程度のチェックでOKです。

上記の運用方法を行うことで、NISAが基本的に「ほったらかしでも大丈夫」な理由としては、
1.設定した金額を自動投資で手間いらず
2.長期&分散投資で、急激な変動リスクを抑える
3.「複利」の効果で、雪だるま式に資産が積み上がる
の3点が挙げられます。それぞれ見て参りましょう。

設定した金額を自動投資で手間いらず

まず、NISAが基本的に「ほったらかしで大丈夫」な理由として、忙しい人でも小額から自動的にはじめられるという点が挙げられます。

そもそも、NISAは投資初心者をはじめとして、幅広い年代の方の安定的な資産形成を支援するために導入された制度です。そのため、誰にでも出来るように設計されているからこそ、多くの人がはじめられている投資なのですね。

ネット証券でNISA口座を開くと、毎月積み立てる金額を設定できるため、指定した銀行口座から銘柄の買い付けまで自動で行ってくれます。
投資未経験者の場合、なんとなく「銘柄選びの難しさ」や、運用益に対する税金なども心配する方がいらっしゃると思います。

一昔前に仮想通貨で「億り人」などという言葉が流行りましたが、彼らに科された所得税額の重さなどを憶えてらっしゃる方もいるのではないでしょうか。

その点、NISAの場合は運用益に関しても基本的には非課税。NISAで億り人になることは難しいですが、その分小額から始められ、運用益が出た際も安心度の高い投資方法と言えます。

「長期投資」&「分散投資」で、急激な変動リスクを抑える

NISAが基本的にほったらかしで大丈夫な第2の理由として、「長期投資」&「分散投資」で、急激な変動リスクを抑えられる点が挙げられます。長期投資では、毎月一定額積み立てることで時間分散効果が働き、リスクを抑えられる傾向があります。

投資と言うと、「一発売抜で大きく儲ける!」というイメージを持たれる方も少なくありません。また、「成長株に集中」して「短期」で「大金」を注入する方がいらっしゃることも事実ですが、急な変動リスクによって大損することもあるハイリスクな方法は、多くの方が選択できないと思います。当然、チャートにも張り付く時間も多くなります。

一方、NISAの場合は「長期投資」&「分散投資」で、急激な変動リスクを抑えることが可能。「長期投資」は後述の複利効果を活かしやすく、社会情勢の急激な変動(例えば、コロナ禍などは記憶に新しいですね)による短いスパンでの値動きに惑わされない投資方法です。

また、NISAの場合は「分散投資」と言って、様々な国の様々な銘柄に自動的に投資額を振り分けることが可能。特定の国や金融商品に絞らない投資方法により、(全体的&長期的に見れば多くの企業が成長する可能性が高いため)運用益を得られるケースが多くなっています。
上図は「分散投資」を毎年同額で積立で行った際、保有期間5年のケースと20年のケースを比較したもの。5年のケースでも成長している銘柄が大半を占めているものの、元本割れ(=つまり損をする)銘柄の出現頻度も一定数は見受けられます。

一方、20年保有し続けた場合は、年利4〜6%台が多く、元本割れをする銘柄の出現頻度が0に。上図は1985年から2020年まで毎月同額を積み立て、各保有期間が経過した際の運用結果という過去実績であるため、かなり確度の高いデータであることは間違いありません。

このように、NISAはむしろ「長期間ほったらかすもの」です。忙しい合間を縫って見なければならないものや、短期の上下に一喜一憂してストレスを受けるものでもありません。ほったらかしにしながら、確実に資産を育んでいく投資方法と心得ましょう。

「複利」の力で、雪だるま式に資産が積み上がる

NISAは基本的にほったらかして大丈夫な第3の理由として、「複利」の力が挙げられます。投資運用は複利の効果が発揮されると、長期的に雪だるま式で資産を増やすことが可能です。

「複利」とは、かいつまんで言うと元本についた利子にさらに利子が加算されること。「利子に利子がつく」と換言することもできます。

かの投資の神様として知られ、世界有数の富豪であるウォーレン・バフェットも、「自分の富をもたらしたのは、アメリカに住んでいること、幸運な遺伝子、そして複利の組み合わせである」とまで言わしめた存在です。

この「複利」の力があるからこそ、NISAは基本的にほったらかしで大丈夫、むしろそうした方が良い場合がほとんどである、と言えます。
※野村証券 マネーシミュレーターより、@next編集部が作成。
上図は実際に、複利の効果を分かりやすくシミュレーションしたもの。毎月10万円ずつ積み立て、年利10%とした場合に20年間に元本(実際に出したお金)のみと、どのくらい差が生まれるかを示しています(手数料無料&運用益非課税とした場合)。

元本のみ(年利0%と仮定した「貯金」などを思い浮かべていただければ良いと思います。)の場合、ひと月で10万円とすると年120万円、20年間で2,400万円を積み立てられます。

一方、「複利」の場合は積み立てる運用益が随時掛かってくるため、二字曲線的(=つまり、雪だるま式)に資産が積み上がります。上記シミュレーションの場合、貯金した場合は3年間で360万円積み立てられるのに対し「複利」投資は約415万円と55万円差。

さらに、10年間の場合は1,200万円の元本に対して元本+運用益が約2,000万円と約800万円のプラスに。そして、20年間運用した場合はなんと運用益が約4,800万円という、とてつもない金額になっているのが分かります。
もう一点「複利」を語るに際して重要なのが、資産を雪だるま式に積み上げるためには、一日も早く始める方が良いということ。特に、30代の方は、今すぐはじめたほうが良いと思います。

先ほど、長期投資による元本割れリスクの低減に言及しました。さらに、NISAに「複利」があるということは、長期で積み立てることで目標に最短&省エネで到達することも意味します。

上記は年利3%の運用で、運用期間40年と20年の場合、それぞれ「月いくら積み立てれば資産額が2,000万円を超えるのか」また「元本に対してどのくらい複利が得られるのか」を示した図です。

結果は図表の通り、40年間掛けてじっくり積み立てる場合は月22,000円でOKなのに対し、20年での運用期間の場合は、3倍近い62,000円を掛けなければ到達できません。
以前、「老後の2,000万円問題」という言葉が話題になりました。極端な話、25歳から毎月22,000円を積み立てていれば、(年利がそこまで高くない3%だったとしても)65歳になった際には既に2,000万円の資産が積み上がっているのですね。また、元本1,056万円に対して運用益が2,042万円と、掛けた金額のほぼ倍の資産が手に入ります。

一方、例えば45歳になってはじめた場合、65歳までに2,000万円の資産を築き上げるためには、毎月62,000円の積み立てが必要です。給与が高い年代であることから不可能という方ばかりではないと思いますが、子どもの学費や親の介護などの出費も考えられます。また、元本も約1,500万円必要になってくるため、40年間積み立てられるケースに比べ、約500万円も多くの元手が必要です。

それでも500万円以上の運用益が得られるため、やらないよりは遥かに良いことは間違いありません。しかし、早くはじめた場合と比較すると、どうしても見劣りしますよね。だからこそ、「今すぐ」複利の力と可能な限りの長期運用で、NISAをはじめることが老後の助けとなる可能性が高いと言えます。

NISAはほったらかしでいくら増える?月1~2万円の積立金額でシミュレーション

NISAが多くの場合、ほったらかしにした方がいい投資方法であり、「長期的に」「なるべく早く」積み立てた方が良いということが分かりました。

しかし、今から急に、毎月5万も10万も投資できる方は稀なことも事実です。そこで、現実的に少額からコツコツ積み立てた場合、一体どのくらいになるのかが気になりますよね。

そこで、過去データからも20年間積み立てた際に出現頻度の高いレンジである年利6%に対し、毎月1万円/2万円の積立を行った場合のシミュレーションを、それぞれ見て参りましょう。

毎月の積み立て額などの決め方は、下記記事を参考にしてください。
NISAは毎月いくらの積み立てが現実的?積立金額の平均や決め方を解説

NISAは毎月いくらの積み立てが現実的?積立金額の平均や決め方を解説

月1万円の積み立て、年利6%で運用した場合

NISAを利用して月1万円を20年間、年利6%で運用した結果が下図の通り。
投資を行わずに、毎月1万円を20年間貯めると240万円。それに対しNISA制度を利用して年利6%の金融商品に投資すると、元本割れリスクを抑えながら運用益222万円が加算され、462万円もの金額を資産とすることが可能です。

通常の株式投資の場合、運用益222万円に対して20.315%の税金が掛かります。つまり、222万円-約45万円=約177万円しか手元に残せません。一方、NISA口座内では非課税(税金が掛からない)ので、222万円をそのまま運用益とすることが可能です。

だからこそ、今から月1万円でもNISAを利用して毎月コツコツ積み立てを行い、現金化せずに20年間運用を続けると、上記の条件の場合は掛けた元本と同じくらいの運用益が得られ、文字通り資産を倍増させることが可能。

また、「もう少し投資する余力があるよ」という方は月2万円で20年間運用してみた、次のシミュレーションをぜひご覧ください。

月2万円の積み立て、年利6%で運用した場合

NISAを利用して月2万円を20年間、年利6%で運用した結果が下図の通り。
月2万円をNISA制度を使って年利6%の金融商品に投資すると、元本割れリスクを抑えながら運用益441万円が加算され、924万円もの資産を築くことが可能です。

子ども一人当たりの教育費の目安が、約1,002万円と言われています(参考/幼稚園から高校まで公立、大学のみ私立の場合)。

もちろん、教育費は随時掛かるものなので、NISAでまるっと即時支払えるというものではありません。しかし、毎月2万円さえ捻出すれば、上記のケースの場合は子どもが社会人になった頃には教育費をほとんど全額取り返せます。20代、30代の頃から老後の資金の心配をしすぎる余り、「思うように教育費を掛けてあげられなかった・・・」という後悔を残さずに済みます。

また、NISAは運用益が非課税(新NISAの場合、非課税保有限度額が1,800万円まで)であるため、確定申告をする手間も不要。この点も「ほったらかしでいい」理由のひとつです。

投資をするのが未経験で怖い、と感じる方はネット証券会社でNISA口座を開くと、100円から投資が始められます。

旧NISAと新NISAの違いについては、下記記事で詳しくまとめています。
新NISAは何が違う|切り替えは必要なのか?旧NISAとの違いを解説

新NISAは何が違う|切り替えは必要なのか?旧NISAとの違いを解説

終わりに|ほったらかしのNISA運用で貯蓄しよう

<今回のまとめ>
・NISAは基本的に「ほったらかしでいい」。ほったらかしでも大丈夫なように、多くの人が投資をできるようになっている制度。
・NISAが基本的に「ほったらかしでいい」理由は、自動的に投資/長期投資&分散投資/複利の力による資産形成の3つ。
・NISAは可能な限り早めのスタートが良い。月1万円からでも、年利6%の場合は20年後には大きな運用益が得られる。
今回は以上です。

NISAは金融庁が国民に対して、積極的に投資を進めている制度。投資未経験や初心者の多くの方が低いハードルでも投資を行えるよう、銘柄や投資額を考えすぎることなく触れる事が可能です。

「一発当てて億万長者」というものではありませんが、その分非常にローリスクで着実な資産形成が可能な制度です。

また、新NISAの場合、非課税保有限度額となる1,800万円までは運用益が非課税な点も魅力です。だからこそ、ほったらかしの運用でもNISAを使えば少額でも投資した方が良い、と言えるでしょう。

そして、「余剰資金があまりない」「投資に時間が割けない」方にこそ、NISAははじめるべき制度だと思います。ネット証券会社によっては、100円程度の少額からスタート可能で、iDeCoとは異なり万が一のときには引き出せるため、生活に合わせながら柔軟に投資できます。

この記事を読んで少しでもNISAに興味を持った投資初心者の方は、ぜひ、自分のできる範囲からでOKです。「ほったらかし」の投資で、着実な資産形成をしていきましょう。
NISAの運用
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執筆:@nextマガジン編集部

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お金に関する基本的な知識から貯金のコツ、資産形成まで幅広く伝えるメディア「@nextマガジン」の運営を行っています。ここにくれば、お金の悩みが解決できる「お金の広辞苑」を目指して日々記事を公開中です。本当にタメになる情報だけを厳選してお届けします。

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